御徒町駅に来ていた柳瀬修司は偶然、女子高生が線路に落とされるのを目撃。突き落とした人間を確認したところ、自分の妹であったことに彼は衝撃を受ける。彼女は現在、電車事故が原因で意識が戻らず入院中のはずなのに…。さらにその妹に対し医師は脳死による臓器提供を求めてくる。一連の出来事に疑問を抱いた「うさぎの穴」の面々は、事件を背後で操る者の探索を開始した。西奥隆起の表題作のほか友野詳、清松みゆきの短篇を収録。