日本の探偵小説の祖黒石香玉の幻の怪談本が存在するという噂が出版界に流れた。その名は『屍綺譚』。彼の研究者や書評家が誰よりも先にその本を手に入れようとするなか、作家の芦野健太郎がついにその本を入手。しかしその直後、芦野は謎の死を遂げる。それ以後『屍綺譚』を手にした人間が次々と怪死体となって発見されるのだった…!!高井信の表題作と山本弘「悪意の連鎖」に加え、妖魔初登場の安田均の短篇を収録した豪華版、登場。