• 著者宮西達也

であえてほんとうによかった

きらわれもののティラノサウルスが、小さなスピノサウルスのこどもをパクリッと食べようとしたとき、大きな地震がグラグラグラ。 地面がわれて、ふたりのいた場所は小さな島になって海へ流されてしまいました。 スピノサウルスの子は、毎日へとへとになるまでティラノサウルスのために魚をとってあげました。 そんなスピノサウルスの子に、ティラノサウルスもまた、なにかをしてあげたいと思うようになりました。 スピノサウルスの子のために、赤い実をとってあげるた時、「ありがとう」といわれたティラノサウルスは、心のなかが、あたたかくなるのを感じました。 ふたりきりの時間、しだいにお互いを想いあう気持ちが育てっていきましたが……。 だれかが喜んでくれることが、自分も幸せにしてくれること、だれかを想うことがつながって、大きな愛になることを感じさせてくれる絵本です。

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