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  • 著者川村元気
  • 出版社文藝春秋
  • ISBN9784167913076
  • 発行2019年7月

四月になれば彼女は

胸をえぐられる、切なさが溢れだす――

『世界から猫が消えたなら』『億男』『百花』の著者が描く、究極の恋愛小説。

大反響のベストセラーがついに文庫化!



音もなく空気が抜けるように、気づけば「恋」が人生から消えている。

そんな時僕らはどうすべきか?夢中でページをめくった。

――新海誠(アニメーション監督)



こんな物騒で厄介な小説を手放しで褒めていいのか、

わたしは身を震わせる。

――あさのあつこ(作家)



4月、精神科医の藤代のもとに、初めての恋人・ハルから手紙が届いた。

“天空の鏡”ウユニ塩湖からの手紙には、瑞々しい恋の記憶が書かれていた。

だが藤代は1年後に結婚を決めていた。愛しているのかわからない恋人・弥生と。

失った恋に翻弄される12か月がはじまる――



なぜ、恋も愛も、やがては過ぎ去ってしまうのか。

川村元気が挑む、恋愛なき時代における異形の恋愛小説。



“あのときのわたしには、自分よりも大切な人がいた。

それが、永遠に続くものだと信じていた。”



“私たちは愛することをさぼった。面倒くさがった。”



“わたしは愛したときに、はじめて愛された。

それはまるで、日食のようでした。”



解説「失うことの深さ」あさのあつこ

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