“豚のようなしっぽ”を持つ初恋の少年・宇津見との別れから一年、彼に見捨てられたと勘違いしたままの那智はすっかりねじ曲がった女子高生になっていた。二度と他人なんか信じない…頑なになる小さな心。「自分が必要のない人間だって知りたくない」…心の傷から臆病になってしまった那智が知る、母親が違う姉の真意とは――!?那智の心の扉が開くとき、宇津見との再会の瞬間が訪れる――。