「殺意が見える女」(第五十一回日本推理作家協会賞短編部門候補作)を収録した名作短篇集
仕事がしたい。
なのに、あの男は“私の家”に帰ってきて偉そうに「夕飯」だの「掃除」だの命令する。
苛立ちが募る女性作家のもとに、
家事を手伝いたいと熱望する
奇妙なファンレターが届く(表題作)。
嫌いな女友達より、恋人を奪った女より、
誰よりも憎いのは……夫かも。
あなたが許せないのは誰ですか。
第五十一回日本推理作家協会賞
短編部門候補作を含む極上ミステリー七篇。
(解説:杉江松恋)
<目次>
夫が邪魔
マタニティ・メニュー
二十五時の箱
左手の記憶
捕えられた声
永遠に恋敵
殺意が見える女