“魅力的で情熱的...成果主義的な子育てのアプローチへの、歓迎すべき修正案”――『ガーディアン』紙
“親、もしくは親になろうとしている人の必読書”――『ファイナンシャル・タイムズ』紙
“深い調査にもとづく一冊”――『ネイチャー』誌
「ひとりで寝かせるべき?」
「添い寝をすべき?」
「習いごとをさせるべき?」
「それとも、遊びを優先すべき?」
よき親として「すべき」ことは何かを求め、日々悩みが尽きない現代の親たち。しかし、数十年にわたり子どもの学習を研究してきたアリソン・ゴプニック氏によれば、巷の子育ての「べき」論(=ぺアレンティングの規範)には根拠が乏しい。そればかりか、子育てを仕事のように捉える発想自体が、最新の科学的知見に反するのだ。
ほかの動物と比べ、人間の子育てには特殊な点が多い。人間の子どもは、異常に長い期間、親やそれ以外の大人たちから世話を受ける。見る、聞く、遊ぶことすべてを通じて、生まれ落ちたこの世界について知っていく。
・進化の過程で、人間の親子が獲得した「育て、育てられる」関係とは?
・発達研究が明らかにしつつある、子どもの持つ驚くべき学習能力とは?
子どもは親の思いどおりになんて育たない。それこそが、子どもが「学ぶ力」を持って生まれてくる意味なのだから。
発達心理学の第一人者が贈る、優しさと意外性に満ちた、親子の科学。
「アリソン・ゴプニック氏は…当世で最も独創的な研究者の一人である。…加えて、母親でもあり、祖母でもある。その彼女が、世の中にあふれかえる育児書に対する不満をぶつけて書いたのが本書である。…子育て本を書く人も、教育関係者も、親も、子どものことを知らなさすぎる。…大人が思っているよりも、子どもは学習が上手な存在だ。」
――解説:森口佑介(京都大学准教授、『おさなごころを科学する』著者)