地域の農業を支える仕組みであるCSA(シーエスエー。Community Supported Agriculture)が、世界の各地で広がりを見せている。CSAは地域支援型農業と訳されることが多いが、「生産者と消費者が直接的に結びつき、コミュニティを形成して支え合う有機農業」が意に即している。消費者が生産者と一緒に生産のリスクを共有するだけでなく、みずから野菜の栽培、仕分け、引き取りなどに参加する例も多い。研究者、実践家など15名の執筆陣を編成。オーガニックで動的な国内外のCSAの成り立ちと事例、仕組み、展開を明らかにする。