人はなぜ「差別」をやめられないのか。
巻頭特別寄稿 森本あんり
社会の分断やヘイト運動が世界中で大きな問題となっている。
なぜ、人の心は「よそ者」を作り出し、排除や差別をしてしまうのだろうか?
本書は、アフリカ系アメリカ人として初めてノーベル文学賞を授与された作家トニ・モリスンが、
そんな「他者化」のからくりについて考察した画期的論考。
過去の白人作家たちが作品に隠蔽した人種差別を暴き、その欺瞞を鋭く突きながら、
一方で自著の解説と作品の仕掛けも大胆に明かしていく。
移民といかに「共生」していくかが喫緊の課題である日本人にとっても必読。
日本語版序文は森本あんり氏。