急速な経済成長を遂げ、国際的地位を掌中にしたNIES。それに急迫するASEAN諸国、そして巨大な中国。その背景には市場への政府介入が容認される経済システム、すなわち権威主義開発体制があった。開発体制の詳細な描写、貿易・投資メカニズムの分析によって、東アジア成長の軌跡を辿り、さらには日本が選択すべき開発援助の方向をも示唆する一冊。