本書改訂版は、まず、第1章の「天気予報」では、「気象レーダー」に、「ドップラーレーダー」の記述を加えました。また、1996年から始まる「新しい天気予報」を概観するとともに、「天気予報の自由化」の項を設け、民間気象にも触れました。このほか、「アメダス」「ひまわり」「数値予報」「短時間予報」についても、最新のデータを加えて補筆しました。第2章の「日本のお天気」は、この本の中核となる部分ですが、データを新しくすることを中心に改訂を図りました。第3章の「地震と火山」は、1993年以来多発した地震や火山の災害の記述を中心に内容を一新しました。第4章として「地球環境と気候変動」の新たな章を設けました。「温室効果と地球大気の温暖化」「オゾン層破壊・オゾンホール」「エルニーニョ現象」など地球規模で起こる気候の変動をとらえて詳述しました。第5章は、「気象のことば集」として、放送や気象に携わる人たちが利用できるように、疑問のありそうなことばを集めて、この使い方や注意すべき点などを示しました。このほか、二十四節気や天気に関することわざ、また地震防災メモなど、日常の暮らしに役立つ内容も豊富にしました。