<哲学者・永井均先生、推薦!!>
“世の中で政治家とか批評家とかが時に口する「哲学」がまがい物であることはもちろんだが、では本物は?と考えると意外に難しい。現在いわゆる哲学研究者たちが学会で発表したりしているのが本物かといえばそれもまた別の意味で怪しい。
では、この本に書かれているようなことは? 皆さま、ご一読を。”
(2019年7月2日のTwitterより)
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<内容>
◆ただの会話ともディスカッションとも違う、「哲学対話」とは
◆みんなで一緒に、ゆっくり・じっくり思考を楽しむ場
◆なぜ学校で、子どもたちに哲学を学ばせるのか
◆AI時代のまっとうな思考力と対話力を磨く
◆そもそも哲学対話って、どのあたりが「哲学」なの?
◆哲学対話がもたらす、圧倒的な「自由」の体験
◆初心者でも、すぐできる! 哲学対話の5ステップ …etc.
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「“正義”っていったいなんだろう?」
「“自由”ってどういうこと?」
「友達と恋人の“好き”は同じ?」
「本当の“幸せ”とは?」
――日常生活で、
誰もがこうした素朴な疑問にぶつかります。
そんなとき、一人で黙々と考え込むよりも、
みんなで集まって考えてみると、
意外な“答え”が見えてくることがあります。
対戦プレイでなく、
「協力プレイ」で、哲学的なテーマについて考えを深めていく。
そんな「対話型の哲学」が世界各国で注目され、
日本でもこの約10年ほどの間に、急速に広まっています。
じつはフランスやアメリカでは、
幼稚園に通う3歳児でも、
この対話型の哲学を実践しているのです。
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フランスには幼稚園児を対象にした哲学の授業がある!
――そう聞くと、
「エリート幼稚園で、すごく頭のよい子どもたちが
積極的に議論を戦わせる」様子を思い浮かべるかもしれません。
しかし実際は、そのイメージとは正反対です。
本書では、世界各国でおこなわれている対話型の哲学
(「子どもの哲学」や「哲学対話」と呼ばれる)の授業を導入にして、
いろんな「哲学対話」の手法や場を紹介します。