南北分断の歴史的条件下で、北朝鮮は首領統制の閉鎖社会を続け、韓国は民主社会への道を辿ってきた。本書は、軍事政権の悪循環に反対し、民主化を擁護して自らも投獄された韓国の著名な人権弁護士が、政治裁判に揺れつづけた「不幸な祖国」の現代史のさまざまの事件を綴った、良心の記録である。