• 著者梨屋アリエ
  • 出版社ポプラ社
  • ISBN9784591163566
  • 発行2019年8月

きみの存在を意識する

血のつながりのない同い年の姉は、
本を読むのが、深刻に苦手。
様々な見えにくい困難を見えないことにしないだれか達の話
────
中学2年の石崎ひすいの担任は読書活動に熱心。読んだ冊数を班ごとに競わせるが、ひすいは本を読むのが非常に困難。1冊をなかなか読み切れず、肩身が狭くなる。
同じクラスの猪熊心桜は、提出した読書カードの字が下手で、担任に差し替えられる。国語の追試をパソコンで受けさせてほしいと「合理的配慮」を求める心桜を、担任は否定する。
また、読書記録はプライバシーなので開示したくない、とカードを提出しない入来理幹のことも担任は認めない。理幹は、男か女か区別を求められることにも疑問を感じている。
クラス委員賀川小春の親友の尾木留美名は教室が臭いと言って別室登校を続けている。彼女は特定の臭いに過剰反応してしまう。辛さをぶつけてくる留美名に対応するストレスで、小春の調子もくるいだす。
両親と死別し、養育里親の養子になった石崎拓真は、ある日、同い年の姉ひすいと同じ家で暮らしていることをからかわれて──
さまざまな、見えにくい困難を抱える子どもたち。
どうしたらいいか、彼らは葛藤し、何かをつかんでいく。
<目次>
おぼろ月、名残り月
自分の正体スペクトル
血のインク
出さない手紙
ゴルディロックスの行方
あとがき

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