• Publisher求龍堂
  • ISBN9784763019189
  • Publish Date2019年8月

円山応挙から近代京都画壇へ

2019年8月3日?9月29日、東京藝術大学大学美術館で始まる展覧会「円山応挙から近代京都画壇へ」
(11月2日?12月15日、京都国立近代美術館へ巡回)の公式図録兼書籍。

18世紀、百花繚乱の時代と言われる江戸時代の京都では、それまでの王道であった狩野派に代わり、写生画という新しい風を持ち込んだ円山応挙が一世を風靡、円山派を確立する。

そして与謝野蕪村に学び応挙にも師事した呉春は、四条派という一派を生み出し、2派を合わせた円山・四条派が京都画壇に大きな影響力を与え、近代日本画へ継承されていった。



本書では応挙を筆頭に、呉春、竹内栖鳳、上村松園までの45画人による、重要文化財12点を含む124作品を掲載。

また、展覧会の目玉でもある応挙最晩年の最高傑作であり、東京展で10年ぶり、京都では24年ぶりとなる”大乗寺襖絵”のある、兵庫県香住町の大乗寺を巻頭特集し、立体曼荼羅を構成する障壁画空間全てを紹介。

同時に、多様な作風が展開する13間の襖絵の部分拡大を多数掲載。

特別企画として、客殿の一面を開放し、差し込む陽に黄金に輝く様子、日が暮れて闇間に金色に浮かび上がる幻想的な様子も公開。

撮影は写真家・三好和義。

巻頭の「京都、百花繚乱の時代を知る」コーナーでは、江戸研究家・イラストレーターの善養寺ススムによる江戸時代の京都、町並再現地図を掲載。

町人のエネルギーに満ちた当時の活気が伝わってくる。

250年前の京都から近代へ時空を越えて届ける、円山・四条派のすべてが判る一冊!

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