中学3年生のときに種苗流通会社を起業した著者の小林宙は、現在高校2年生。
日本の各地域の伝統野菜を守るため、会社を立ち上げてタネ流通の新しい仕組みづくりをめざしています。
「なぜタネが大事なのか」「タネ業界をどう変えていこうとしているのか」のほか、日本の食文化や農業はもちろん、種子法や遺伝子組み換え作物などについても分かりやすく紹介しています。
タネ業界のイベントや講演などでひっぱりだこの著者の初の単行本は、一般の人たちがタネに関心を持ち、考えてもらうきっかけにぴったりの1冊。
巻末には、『戦争と農業』など著書多数の京都大学准教授・藤原辰史氏の寄稿文を掲載。