「前畑ガンバレ…」「日本の皆さん、古橋を責めないで下さい」…。歴史に残る数々の名放送。オリンピックは電波を通して様々のドラマを世界に送り出してきた。アナウンサーとして第一線で活躍する著者が、ラジオに耳をあてながらヘルシンキ・オリンピックを聞いた高校時代から、長野開催決定までの40年にわたるオリンピック放送の体験を通して、その時々の世相、選手たちの素顔、放送の失敗談や苦労話などを、マイクを筆にかえて読者に伝える。