マヤ族が、メキシコ・グアテマラの密林につくりあげた文明は、不思議な美しい文字をもち、建築や土器生産などの芸術性においても他を寄せつけない素晴らしさをもっていた。マヤ文字の美しさに魅せられ、長年にわたりマヤ地域の調査研究を続ける著者が、マヤ学最新の成果をもとにマヤ文明の盛衰を辿り、マヤ暦をはじめ、独得の世界観におおわれたマヤの精神世界と、文明の盛衰が語るメッセージを現代に読み解く。