日本橋にある塩梅屋の主・季蔵は、米問屋の加嶋屋に「食通である俳諧仲間のために、鯛尽くしの料理を拵えてほしい」と頼みこまれた。数日後、季蔵は先代の忘れ形見で看板娘のおき玖を連れて、加嶋屋の寮に赴き、先付けを出した矢先、五人もの浪人に押し入られ人質となった。季蔵は命に代えても、おき玖を守ると誓うが…。美味しい料理と人情と名推理が冴えわたる大ベストセラーシリーズ「料理人季蔵捕物控」の第一幕が、ここに完結。
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