熊谷守一(1880年から1977年)画家。見えないものを描く、無形の領域を描く。死に出会うことで、逆に生きるということは何かを追い求めた。守一の創造の源泉は何か。なぜ作品の生命力はやどるのか。画家である著者が、周辺史料、そして作品、関係者の証言から解き明かす。庭の中で絵を描くことだけに没頭したその97年の生涯。