本書は、われわれが日常なにげなく行っている咀嚼という行為が、いかに脳と身体の健康にとって大切な意味があるかということを解説するために書かれました。さまざまな実験と調査を通じて、人間にとっての咬むことの大切さが理解できるでしょう。すべての歯科医療関係者のみなさんが、これまでの常識的な治療行為のなかに、人間の健康と幸福を守るという、大きな意義があることを改めて認識するでしょう。