夜うぐいすとも呼ばれるナイチンゲール。はじめてその美しい歌声をきいた皇帝は涙をながします。ところが人びとは、地味な生きた鳥より、宝石のきらめく作り物の鳥に夢中になりました。ナイチンゲールは森へ帰ってしまいますが、やがて皇帝が病の床でひとり苦しんでいると……。洗練された表現と語りで古典の真髄を伝えます。