真言とは、〈マントラ=神秘的な力を有する言葉〉、つまり呪文のこと。真言を唱えることは、僧の修行だけでなく、健康、安産、出世などの願いをかなえるものとして古くから民間に浸透していました。病を癒したり、毒蛇から身を護るため、だれもが唱えることができるものだったのです。意味は分からなくても、唱えることで神秘的な力が現れます。本書は、真言の起源や歴史、真言の意味、そしてそれぞれの仏様や菩薩の役割をわかりやすく解説した真言入門の決定版です。