「しなやかなからだ」をとりもどす。
筋トレ思考(=勝利至上主義、過度な競争主義…)は、 心身の感覚をバラバラにする!?
元ラグビー日本代表の著者が、 自身の実感と科学的知見をもとに新時代のスポーツのあり方を記す。
現役アスリート、指導者必読!
現代スポーツには勝利至上主義や商業主義、過度な競争主義がはびこっている。勝利、カネ、優越といった、目に見えてわかりやすい目的を掲げ、それに向けてシンプルな方法で解決を図る考え方を、本書では「筋トレ主義」と呼ぶ。筋肉さえつければパフォーマンスは高まるという単純思考が、スポーツ界でまことしやかに広がりつつあることに、私は一抹の不安を感じている。(略)本書は、スポーツ界のみならずいつしか社会全体にまで広がり、知らず識らずのうちに内面化しつつある、この「筋トレ主義」を乗り越えるための思索である。――まえがきより