地方財政制度の間隙を衝き「隠れ借金」を重ねた夕張市。気づいたときにはもはや手遅れの状況に陥っていた。事態を黙認してきた道や総務省、みずからの儲けを優先し過剰な融資を続けた銀行。「わが町」の破綻がもたらす苛酷な現実をレポートし、地方自治体の抱えこむ矛盾と課題を摘出する。