1999年に『地域資料入門』(図書館員選書)が刊行されて20年、その後も地域資料をめぐる概説書は出版されてきませんでした。一方で、21世紀に入り図書館のあり方が変化し、従来のサービスに加え課題解決支援機能の充実、地域特有の資料収集などが求められるようになりました。本書はそうした状況を踏まえ、あらためて地域の情報拠点である公立図書館が地域資料を収集・提供することの大切さを強調し、そのための準備とサービスの具体的方法を、豊富な実践経験に基づき記述しています。地域資料への熱い思いをいだく著者がおくる渾身の一冊です。