• 著者礫川全次
  • 出版社批評社
  • ISBN9784826504065
  • 発行2004年10月

左右の民俗学

古来日本では、神社の注連縄と棺桶を縛る縄はともに「左縄」であった。「左」は、吉と凶、浄と穢、正と邪の"両義性"を持っていた。左の両義性を括るのは「聖」であり、右に象徴される「俗」と対置される。左右の民俗学を通して、日本文化の独自性やそのルーツ、汎アジア的な「左尊」文化、そして、あらゆる文明に共通する"対"と"両義性"の構造が見えてくる。

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