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  • 著者エミール・ルーダー ヘルムート・シュミット スミ・シュミット
  • 出版社ボーンデジタル
  • ISBN9784862464477
  • 発行2019年10月

タイポグラフィ

スイス・タイポグラフィとは1950年代から60年代にかけて発展した左右非対称のレイアウト、グリッド構造、サンセリフ体、左揃え・行末なりゆきの文字組を特徴とするタイポグラフィのスタイルである。ルーダーは20世紀初頭の実験的タイポグラフィを、戦後の社会や技術環境のなかで独自の実践へと発展させ、世界的な影響力をもった。
1967年にニグリ社より刊行された本書には、ルーダーの教育と実践のなかで培われた、創造的なタイポグラフィのための知見がまとめられている。その幅広い視点や知識にもとづく方法論は半世紀たったいまも、世界各地のグラフィックデザイナー、タイポグラファに重要な考え方として参照され続けている。
本書はその総合的な章立て、説得力のある論証、豊富な図版、的確な解説において高い完成度をみせている。また、掲載されている図版も、ただの参考図のようにみえて、著者の洞察や哲学にもとづいて選択、構成されたものだ。これらの点が本書を単なる「技法書」を超えた名著としているのだ。
刊行から半世紀以上経ってなお版を重ね、数カ国語に訳されつつ世界中で読まれ続けている重要著作を、ルーダーの精神を継承したヘルムート・シュミットが生前にすすめていた日本語版構想を踏まえて翻訳刊行する。
本書の特徴まとめ
・タイポグラフィ、グラフィックデザインにおける歴史的重要著作。その待望の日本語版。
・ルーダーの思想と方法を体系化。
・注意深く効果的に選択された図版。
・ルーダーの精神を受け継いだヘルムート・シュミットによる日本語版構想を継承。
・原書の仕様を反映した上製本。

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