幸福寺の小さな本屋さん「アロワナ書店」は毎朝開店し、客をはじめ、さまざまな人を迎え入れて、夜には閉まる。その日常が壊れた「あの日」を境に、「町の本屋さん」の店長として動き始めた店長のハッコウといとこの昼田の関係は、じわじわと変わり始める。仕事をすること、家族になること、人と繋がること。続いていく毎日をゆるやかに更新する物語。