自保ジャーナル　No.2028 2018.12.27

①3級高次脳機能障害を残す4歳児の後遺障害逸失利益及び将来介護費用を定期金賠償で認定した ②9級高次脳機能障害主張の59歳女子には本件事故による脳の器質的損傷認められない等から本件事故に起因する高次脳機能障害の発症を否認した ③自賠責12級7号左足関節機能障害等併合11級認定の30歳男子調理師の後遺障害を併合9級認定しセンサス男子同年齢平均を基礎に27％の労働能力喪失で逸失利益を認めた ④53歳男子の自賠責12級7号認定の右膝関節機能障害は器質的変化の残存認められず関節可動域の測定値も採用し難いと否認し14級9号を認定した ⑤54歳男子の労災11級認定の聴力障害及び同12級耳鳴は本件事故との因果関係ないと否認し自賠責同様併合14級を認定した ⑥歩行中に被告普通貨物車に衝突され約8年11ヶ月後の症状固定を主張する24歳男子の中心性頸髄損傷等は約1年2ヶ月後に症状固定とし消滅時効完成により請求を棄却した ⑦交差点での直進Ｘ二輪車と対向右折Ｙ二輪車の衝突は停止中とするＹ主張を否認し、Ｘ二輪車の過失を2割と認定した ⑧赤進入した被告乗用車に衝突された原告乗用車は速度超過及び黄進入等で3割の過失を認定した ⑨20歳男子Ｘが父親所有の車両に同乗し共に飲酒の友人Ｙが運転中の事故でＸは自賠法3条「他人」には該当しないと他人性を否認、青進入で衝突したＷ乗用車の自賠法3条免責を認めた ⑩原告部長が同乗する普通貨物車を同部勤務Ｂが運転し駐停車禁止場所で停止して作業中に衝突された事故で原告はＢを使用する立場にあったとはいえない等から原告の過失を否認した ⑪被告会社所有の小型貨物車のエンジンをかけたまま被告会社従業員Ｙが下車、Ｗが窃取して逃走中、Ａ自転車に衝突してＡが死亡した事故で被告会社の運行供用者責任を否認した ⑫操縦者ＶがＹ会社から借り受けたモーターボートのスクリューに19歳男子が接触、受傷した事故でＹ会社、ボート事業を行うＶの父親経営のＷ会社の責任を否認し、Ｖの責任を認めた