• Author自動車保険ジャーナル

自保ジャーナル No.1971 2016.8.11

①統合失調症有する32歳女子主張の3級高次脳機能障害は統合失調症悪化の典型的症状等から否認し、本件事故と因果関係のある損害は3割と認定した ②駐車場内で停止中に後退車両に衝突された38歳女子主張の脳脊髄液減少症及び胸郭出口症候群の発症を否認し、後遺障害の残存も認められないと否認した ③44歳男子会社員・整備工の自賠責9級16号外貌醜状は5年間5%の労働能力喪失で逸失利益を認め、後遺障害慰謝料670万円を認定した ④被告追突乗用車は前部大破、原告大型特種車のタンクローリーは後部部品交換の事故で原告運転手の約3ヶ月半の受傷を認定した ⑤オートマ車限定免許のYがZマニュアル車を運転しての同乗車A死亡事故で、Yの運転を許可したZの賠償責任を認め無免許を認識して同乗していたAの過失を1割と認定した ⑥車線変更時に同乗車両運転手に後方確認を依頼され後ろ向きのところを後方車に衝突された原告に注意義務の過失は認められないと否認した ⑦歩行禁止区域で信号待ち停止時に降車して路肩で自動二輪車に衝突されたタンクローリー運転者Xの過失を4割と認定した ⑧被告自転車と衝突の優先道路に左折進入A自転車の過失を70%と認定した ⑨司法書士が裁判外の和解について代理することができる範囲は和解が成立した時点で初めて判明するような債権総額等の基準によって決められるべきではないとし、債権価額が司法書士法3条1項7号に規定する額を超える場合には代理することができないと認定した ⑩甲損保の従業員に同意なく診断書等を取得されプライバシー権を侵害されたとする慰謝料請求は、一括払の同意の客観的裏付けがあることは個人情報取扱いについての同意も得ているものと請求を棄却した ⑪弁護士賠償責任保険契約に基づく保険金請求で甲損保に裁量権の濫用はなく、原告ら主張の弁護士報酬支払債務も未確定で本件約款の保険金支払い要件の争訟費用を支出したとは認められないと請求棄却した ⑫ハンドルを切って転落、脱出行動の形跡がない71歳男子代表者の転落事故死の偶然性を否認し、請求を棄却した ⑬施錠された建物内にガソリン等をまいて失火の保険金請求は、鍵を有するXの放火関与として保険金請求を棄却した

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