• Author自動車保険ジャーナル

自保ジャーナル No.1964 2016.4.28

①低髄液圧症候群に罹患したとの女子の主張は起立性頭痛及びMRIでのびまん性硬膜肥厚増強等認められず、いずれの診断基準によっても罹患したとは認められないと否認した ②40代女子の5級主張の高次脳機能障害は事故後の意識障害及び脳挫傷等認められないと否認し、自賠責同様併合14級後遺障害を認定した ③事故前に治療を受けていた有職主婦の耳鳴りは事故1ヶ月経過後の訴え等から事故との因果関係を否認、事故前と変わらない勤務を継続し、主婦としての労働にも支障が認められないと休業損害を否認した ④自賠責12級認定の耳鳴りは事故前から症状があり、事故後の発生は事故とは無関係の相当程度の可能性があると因果関係を否認した ⑤28歳男子独立希望店長の併合9級後遺障害逸失利益を同学歴全年齢平均を基礎収入に5年間35%、以降67歳まで20%の労働能力喪失で認めた ⑥24歳女子中国籍留学生の後遺障害を14級認定し、労働能力喪失5年のうち社会人になる5年目の1年間はセンサス大卒同年齢平均を基礎収入に逸失利益を認定した ⑦追突された52歳男子の脊髄損傷を否認、14級認定して実働収入の立証なく休業損害、逸失利益を否認した ⑧61歳女子死亡により28年間同居等から内縁の夫に扶養利益喪失655万円余、固有慰謝料600万円を認めた ⑨81歳女子医師の労働内容は夫の監護等からセンサス女子学歴計70歳以上を基礎収入と認定した ⑩本件事故前から内因性の脳出血が発症していたとして、83歳男子の左半身麻痺との因果関係を否認した ⑪1車線道路の上り坂頂上付近での被告車との衝突は被告が道路中央付近を徐行なく走行が事故の要因とし被害者Bの酒気帯び運転の疑いも事故発生に影響は考え難いと過失相殺を否認した ⑫事故直前2、3ヶ月に多数保険に加入等からも48歳男子自転車の故意衝突を認定し、甲損保の不当利得返還請求を認容した ⑬トンネル天井板崩落事故は打音検査等で発見できたと被告らの賠償責任を認めた

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