麦彦とヘガティーは同い歳。彼らだけの合言葉は「アルパチーノ」。ふたりは脆く壊れそうなイノセンスを抱えて、全力で走り続ける。にせものに満ちた、この世界を。脆い殻のようなイノセンスを描き尽くす長篇小説。〈受賞情報〉渡辺淳一文学賞(第1回)