突発性難聴をわずらった中学二年生の結は、耳が不自由になったことを親友にも打ち明けられずにいた。そんな悶々とする日々のなかで、両耳のまったく聞こえない今日子さんや、手話サークルとの出会いをつうじて、新しい一歩を踏み出していく。日本児童文学者協会、第17回長編児童文学新人賞受賞作。