• Author自動車保険ジャーナル

自保ジャーナル No.1909 2014.1.9

①事故同日には路上に再生砕石の散乱記録がなくX関係の多数回の保険金受領等偶然性からも「認められない」と請求棄却した ②11歳男児の蹴ったサッカーボールが前額部に当たった33歳女子の脳脊髄液減少症は起立性頭痛認められず否認、9ヶ月と20日で治癒と認定した ③自賠責5級2号高次脳機能障害(併合3級)を残す50歳男子板金工の後遺障害逸失利益を就業規則から65歳まで実収入、その後2年間はセンサス男子同年齢平均により労働能力喪失100%で認定した ④転職3ヶ月29歳男子の12級7号右股関節機能障害と13級8号右下肢短縮の併合11級による後遺障害逸失利益を事故前収入を基礎に労働能力16%喪失により認定した ⑤高校中退21歳男子の7級(10級加重)の後遺障害逸失利益をセンサス中卒と高卒の平均値(全年齢)を基礎収入に労働能力29%喪失で認めた ⑥乳ガンがステージⅣの51歳女子路上横臥は第1事故によるとして自殺を否認し6割過失を認め、死亡逸失利益は4割分を認容した ⑦右折タクシーと衝突した自賠責重過失減額の直進自動二輪車の過失割合を80%と認定した ⑧10歳児が自らの勢い制止できず、車道進出は不注意の程度甚だしいと6割の過失を認めた ⑨未明の都心幹線道路交差点を赤横断の被害歩行者と黄信号を認めて交差点進入の加害車の過失を各5割と認めた ⑩X会社使用倉庫にY普通貨物車の後退衝突はX会社から下請Yに1ヶ月前登録移転、登録抹消・輸出の届出等から対物保険免責を認めた ⑪山岳道路でのX車の追突後の2度の衝突が生じる事情が見当たらないとし故意免責により保険金請求を棄却した ⑫血中アルコール濃度0.20㍉㌘でも注意力、判断能力を低下した状態での追越後にスリップ、対向車衝突のAは酒気帯び運転として人身傷害保険金支払いを免責した ⑬破産免責決定受けたX契約者、旧知の債権者Bが保険証券を保管等の動機からも火災保険金請求を棄却した ⑭石油ストーブからわずか1.5㍍の位置での二輪車燃料タンクの取外し作業中に手順を誤りガソリン漏出させての火災発生は「被告らには重大な過失がある」と認定した

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