①無自覚性低血糖者の本件事故につき自賠法3条責任を認め物損の責任能力を否認も民法713条但し書により賠償責任を認めた ②てんかん発作起こした大型クレーン車運転者による児童6名轢過死は母親もてんかん羅患者に免許取得、車購入等一緒に危険を引き受けたと賠償責任を認めた ③事故後の意識障害認められず受傷から6年経過後の器質的変化はあり得ないと軽度外傷性脳損傷を否認した ④18歳男子大学生の信号無視による本件事故は右足怪我の完治まで運転中止させず左足運転等による安全運転欠如は監督義務を怠ったと両親に民法709条責任を認めた ⑤中央分離帯からの第3車線への飛び出しは路上横臥より「危険性の高い行為」とし衝突の運転者Y、所有者Zの責任を否認した ⑥夜間、濃霧での被告車の50㌔㍍走行は「著しい過失」とし飲酒横断歩行者の過失を10%と認めた ⑦左ウィンカー出し放し被告車が交差点内直進車線から車線変更の過失甚だしく過失相殺の理由はないと認定した ⑧72歳男子A自転車前輪と被告自転車後輪の接触痕等からAの左折を認めて過失割合を双方50%と認めた ⑨10歳児の42日昏睡入院付添から母親日額6,300円と父親休業22.5日分を付添費として認定した ⑩原告女子の脳脊髄液減少症診断は本件事故2年後が初診で治療経過の考察不十分6年5ヶ月前の診断と本件症状との説明もなく脳脊髄液減少症を否認した ⑪49歳男子の3年前の事故で12級麻痺残す無職者の収入を年100万円として休業損害、逸失利益を認め既往症減額を否認した ⑫3年前と1年後にも事故の31歳男子の頸椎捻挫は約半年で14級症状固定と認定した ⑬「収入を得ていた」保険金受領者は「悪意であった」と不当利得分の返還を認容した ⑭小石は人為的でベンツの飛び石損傷は偶然な事故ではないとして保険対象外事故と認定した ⑮原告らの入院共済金請求は入院直後からほぼ3分の1の外泊等から支払義務を負わないと請求棄却した。