• Author自動車保険ジャーナル

自保ジャーナル No.1984 2017.2.23

①信号待ちで追突された50歳女子の3級主張脳脊髄液減少症及び高次脳機能障害等の発症を否認し、全治まで1ヶ月を超えないと請求棄却した ②頸椎骨折から併合3級主張の58歳男子会社代表者の脊柱障害を8級2号認定し、労働能力喪失率35%で逸失利益を認定した ③64歳男子の受傷2ヶ月経過後に歩行障害出現、悪化は医学的説明困難として事故と頸椎症性頸髄症との因果関係を否認した ④47歳男子自賠責7級認定の左手指障害は当初より症状悪化が不自然等で伸展は可能であった等から14級後遺障害と認定した ⑤乗用車同乗中の受傷による14級後遺障害主張は事故前からの受診歴等で後遺障害の残存を否認した ⑥約2年間に5回の入院で自賠責12級右膝関節機能障害を残した60歳女子の休業損害を家事労働90%~50%の稼働で認定した ⑦廃品回収業男子の「頻繁な不在ないし外出・外泊は入院継続の必要性を疑わせる」と入院との因果関係を否認した ⑧鎖骨骨折等から自賠責併合11級認定を受ける42歳男子の鎖骨変形を否認し、肩関節機能障害の12級後遺障害を認定した ⑨約6年前の事故でヘルニアを有していた59歳主婦に14級認定し4割の素因減額を適用した ⑩自動二輪車同乗中に左右転把で転落した37歳男子同乗者の過失を5%と認定した ⑪49歳女子歩行者の過失を横断歩道橋のある横断禁止道路横断等から45%と認めた ⑫加害者自己破産による原告の甲損保に対する直接請求で甲損保は査定決定額を支払う義務を負わないとした ⑬Xの陳述等は全般的に信用性を欠くと受傷を否認し、保険金請求は不法行為を構成から甲損保の行動調査費用を認め、不当利得返還請求を認容した ⑭青果卸売業を営むX建物の焼失はX以外に放火を実行する者は見当たらず、Xには動機も認められる等から故意放火を認定した

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