近代ヨーロッパ諸学を支配してきたデカルト的方法に対し、最初に全面的批判を展開したのがヴィーコ(1668‐1744)である。共通感覚・創造力・レトリック等を重視する彼の思想は、学問のあり方が根底から問われつつある現代に、学問論、科学論・教育論としてあらためて重要な問題を提起する。原題「われらの時代の学問方法について」。