• Author自動車保険ジャーナル

自保ジャーナル No.2002 2017.11.23

①17歳男子の自賠責7級認定高次脳機能障害は画像所見及び意識障害認められず、事故後の症状経過は不自然として発症を否認した ②7級高次脳機能障害、8級視力障害等の併合5級後遺障害を残す55歳男子の逸失利益を労働能力喪失率79%で認定した ③43歳女子9級主張の高次脳機能障害は脳の器質的損傷等認められず否認し、12級主張の味覚・嗅覚障害を併合11級と認め労働能力喪失20%で逸失利益を認定した ④12級頭痛症状、同嗅覚障害等の併合11級認定の65歳女子家事従事者は頭痛等が家事労働に与える影響は明らかではないと労働能力喪失14%で逸失利益を認定した ⑤女子主張の脳脊髄液減少症は診断基準での特徴的症状の起立性頭痛認められず決定的に重要な髄液漏出の画像所見等も認められないと否認した ⑥20歳男子大学生の自賠責12級認定の左手関節機能障害を否認し左手関節痛等を認め併合11級後遺障害逸失利益を10年間14%、以降67歳まで5%の労働能力喪失で認めた ⑦事故から約6年後のA死亡後の損害賠償請求は双方弁護士による定期金賠償での合意は成立しているとして原告の請求を棄却した ⑧49歳女子の12級13号で示談後に頸椎症性脊髄症を発症し5級2号後遺障害等が残存したとの主張は事故との因果関係認められず示談の錯誤無効を否認した ⑨58歳男子の自賠責7級等併合6級認定はヘルニア等既存障害があり事故後軽快し再び悪化等から加重障害との因果関係を否認した ⑩27歳男子Xの自賠責10級認定右肩関節機能障害を否認(A事件)、W車との接触は事故の発生を認められないとXの請求を棄却した(B事件) ⑪交差点での自転車同士の衝突は原告車を追越し突然進路前方に現れた被告車との衝突回避は困難として原告の過失を否認した ⑫事故から3年以上経過で事故態様の記憶等が不明確もやむを得ないと原告の故意事故を否認して保険金支払いを認めた ⑬1年5ヶ月前にも同様事故で保険金受領、本件事故は積荷固定方法に法令違反の重大な過失が認められるとして保険金請求を棄却した ⑭被保険車両を運転又は駐車場停止中に損傷したとの保険金請求は車両保険金支払条項所定の「事故」により発生したとは認められないと請求を棄却した

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