• Author自動車保険ジャーナル

自保ジャーナル No.1988 2017.4.27

①33歳女子主張の3級高次脳機能障害を否認し、前件訴訟の和解後よりも自賠責認定を受けた高位の後遺障害の残存は認められないと請求を棄却した ②自転車を押しながら歩行横断中の被告車接触で転倒受傷は診断基準の「強烈な外傷体験」とはいえないとPTSDの発症を否認した ③57歳男子主張の脳脊髄液減少症は典型的症状の起立性頭痛認められず否認し、自賠責11級認定の脊柱変形障害は事故前からの既往症として否認した ④CRPSの自覚症状のみでは後遺障害が認められないとし事故3年余で症状固定と認定した ⑤右膝痛から自賠責12級後遺障害を残す63歳女子法人代表美容師の基礎収入を年600万円と認め10年間14%の労働能力喪失で逸失利益を認定した ⑥80歳男子の家事労働分の休業損害をセンサス女子70歳以上の30%を基礎収入に通院日数の50%で認定した ⑦軽微追突による37歳女子のヘルニアは6年前の事故での受傷等が悪化し介護職等からも本件事故と受傷との因果関係を否認した ⑧併合12級主張の頸部痛、右下肢痛等は第1事故、第2事故によって生じたとは認められないと後遺障害の残存を否認した ⑨28歳女子同乗中のYタクシーが後退・逆突による受傷は軽微衝撃で検査所見なく主訴の信憑性低い等から治療期間は約3ヶ月と認定した ⑩車線変更Y自動二輪車の発見が遅れ衝突した原告自動二輪車の過失割合を80%と認め、W乗用車に衝突された第2事故はW70%、原告25%、Y5%の過失を認めた ⑪30㍍前方を横切ったY自転車を避けて急制動・車線変更した非接触原告車に追突Wタクシーの自賠法3条責任を否認した ⑫車線変更車を避け、非接触の横転にはX車の不適切な運転操作があったとして、3割の過失を認めた ⑬被告車の窓枠等を掴んでいるところを発進され受傷したAの損害は、被告の故意によって生じたとして甲損保は保険金支払義務を負わないと認定した ⑭診療費を直接支払う旨の甲損保の念書は一括払の合意で被害者の診療費を連帯保証・債務引受の意思は認められないとX病院の請求を棄却した ⑮夜間、高速度で山間部走行乗用車の崖転落死は外形的事実の立証なく傷害保険金請求を棄却した

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