①32歳女子主張の3級高次脳機能障害は明らかな器質的変化なく脳外傷による特異的な症状がみられないと事故との因果関係を否認、後遺障害の残存も否認した ②労災9級認定を受ける30歳男子主張の軽度外傷性脳損傷を否認し、自賠責14級非器質的精神障害と認定して8年間5%の労働能力喪失で後遺障害逸失利益を認めた ③自転車にまたがり路肩に停止中衝突された併合8級後遺障害を残す47歳男子の過失を否認し、復職等から労働能力喪失率を30%で逸失利益を認定した ④44歳男子会社員の併合10級後遺障害を事故後の減収等から22%の労働能力喪失で後遺障害逸失利益を認めた ⑤追突された29歳男子の左下肢機能障害を併合7級認定し転換性精神障害によって生じたと10年間56%の労働能力喪失で逸失利益を認め素因減額40%を適用した ⑥56歳女子の非器質性精神障害を認め、10年間5%の労働能力喪失等から心因性減額10%を適用した ⑦自転車で乗用車に出合い頭衝突され労災12級認定を受ける男子の後遺障害を否認し、自転車の過失6割で填補済みと請求棄却した ⑧11級7号脊柱変形の後遺障害を残す36歳男子会社代表の休業損害を入院直後からパソコン使用し、稼働中として否認した ⑨47歳男子トラック運転手の5級主張右上肢機能障害を否認し、後遺障害の残存なく既払金で填補済みと請求棄却した ⑩区分線付近で第1、第2車線の車両を同時に追い越す自動二輪車の行為は許されないと転倒死亡による請求を棄却した ⑪一時停止線付近で早回り右折の被告車に衝突の63歳男子原付自転車の過失を脳挫傷等から減速せず進入と5割認定した ⑫後退被告タクシーに衝突の原告歩行者は反対車線から被告車後方接近の過失を25%と認めた ⑬35歳女子の留保条項付の14級後遺障害前提の示談後に異議が認められた12級後遺障害との差額損害を示談での過失割合で認容した ⑭被告車衝突により673万円余の修理が生じた販売中の新築建物の評価損は修理費の約40%、270万円と認めた