コーヒーの専門家に言わせれば、カフェインの入っていないコーヒーなんて、ただの水。そうクレアは蔑んでいたけれど、旧友が開発したこのカフェインレス・コーヒー豆の味は別格。三人のバリスタに試飲させても、文句なしのコクと酸味。もし発売が叶えば、必ずや、クレアの店に莫大な利益をもたらしてくれるはず!けれど、商売繁盛どころか幻の豆をめぐる裏取引や密輸、はたまた殺人事件にまで巻きこまれてしまい…。