本書は、日本と西洋ことにヨーロッパを比較しながら、古代から現代に至る法の歴史とその文化的・思想的背景をたどろうという意図で書かれた講義ノートである。そのさい、先人の業績をいわば資料として多数引用するとともに、著者自身の見方を強く打ち出しており、どちらの点でも大学の講義ノートとしてはかなり異例なものになっている。