戦時中雑誌「文学界」が各界の知識人に呼びかけて行った座談会と、戦後竹内好によって書かれた同名の論文を合本したもの。さまざまな論議を呼んだ前者と、思想そのものの帰趨を丹念に跡づけた後者と、あわせて精神史の重要な資料となろう。