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  • 著者矢島正雄 弘兼憲史
  • 出版社小学館
  • ISBN9784091920201
  • 発行1995年3月

人間交差点 10

愛と憎しみ、喜びと哀しみが織りなす無限の人間ドラマを描く珠玉の名作

▼第1話/玩具の車輪▼第2話/一月の陽炎▼第3話/鬼火▼第4話/隙間▼第5話/距離のない行進▼第6話/横顔▼第7話/一枚の絵▼第8話/その時から▼第9話/帰国▼第10話/昼に近い午後▼第11話/日酒 ●あらすじ/殺人事件の容疑者を追って福岡にやってきた刑事の片田は、そこで意外な人物に出会う。その男の名前は矢崎。高校以来の親友で、学生時代、何においても彼の右に出る者はいないような優秀な生徒だった。だが、福岡の地で見た矢崎は、その頃の面影など見る影もなく、一人のチンピラになりさがっていた(第1話)。▼年老いてもなお、まだまだ血気盛んなラガ-マンの小坂は、今だにひとりで、もくもくとラグビ-の練習を続けている。その日もいつものようにラグビ-の練習を終え、シャワ-を浴びるために立ち寄った敬老会館で、小坂は、同じ年代の老いた男に出会う。その日、通常より早い時間に会館が閉まることを知ったその男は、余った時間をどのように使ったらいいかわからずに、とまどいをあらわにしている。そんな老人を見るに見かね、小坂は彼を誘い街にくりだしたのだが…(第2話)。▼病院のベッドの上で、ひとりの老人が臨終の時を迎えようとしている。自分の最後の時が間近に迫っていることを悟った老人は、傍らにいる息子に、ある秘密を告白をする。それは自分が息子・実の本当の父親ではないという衝撃的なものだった。そして本当の両親は、この男の手によって殺されていたのだった(第3話)。

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