幸徳秋水らが処刑された,近代日本最大の思想弾圧「大逆事件」.その真実を明らかにすべく,戦後,再審請求を立ち上げた弁護士・森長英三郎.遺族らを訪ね,抹殺された犠牲者の人間性の回復に心血を注いだ生き様は何を物語るのか.「宴のあと」裁判でプライバシー権を確立するなど,人間のための司法を求め闘った弁護士の生涯を追う.