• 著者芦田宏直
  • 出版社晶文社
  • ISBN9784794971623
  • 発行2019年12月

シラバス論 / 大学の時代と時間、あるいは〈知識〉の死と再生について

「教育改革」「入試改革」が進めば進むほど、教育格差と格差社会は拡大する。そのすべての原因は、中曽根臨教審から30年も続いている〈知識〉軽視の教育施策にあった。従来の教育改革からも、教育学者からも、置き去りにされてきた「シラバス」改革にこそ、空転し続ける大学改革を再生させる鍵がある。〈知識〉の復活、大学再生を通じて、格差の流動化を訴える画期的論考。諸悪の根源は「教育改革」。大学論のエンサイクロペディア誕生!
「今日の教育の現状を考える上で、シラバス(授業計画)に対する大学や教員の態度をみることは決定的なことだ。文科省の諸施策も含めてあらゆる大学改革が頓挫するのは、シラバスに対する関心が大学内外において薄すぎるところから来ている。/私のシラバス論は、一九九〇年代に始まった〈知識〉論、つまり「知識も大切だが、態度や意欲も、そして人間的な魅力も大切」と言って、一度もその「も」の意味が問われなかった〈教育〉の在り方を再検討するためのものである」(まえがきより)

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