植民地下の朝鮮に渡り、李朝・高麗陶磁の窯跡の調査や朝鮮の民芸品の収集・研究に精力を傾けた浅川巧(一八九一‐一九三一)。その一連の仕事は、柳宗悦の民芸運動にも多大な影響を与えた。「朝鮮の膳」「分院窯跡考」「朝鮮茶碗」など十二篇を収録。