• Author自動車保険ジャーナル

自保ジャーナル No.2024 2018.10.25

①17歳女子高校生の2級1号高次脳機能障害による逸失利益をセンサス男女学歴計平均賃金を基礎に47年間100%の労働能力喪失で認定した ②48歳女子主張の5級高次脳機能障害を否認し12級非器質性精神障害を認定して10年間14%の労働能力喪失で逸失利益を認めた ③63歳男子運転手の5級主張の高次脳機能障害は事故直後に意識障害なく、脳外傷の画像所見もないことから否認し後遺障害の残存も否認した ④36歳男子主張の7級顔面醜状を自賠責同様12級認定し10年間7%の労働能力喪失で後遺障害逸失利益を認めた ⑤36歳男子の自賠責10級認定の右股関節機能障害を12級認定し13級右下肢短縮と併せ11級後遺障害を認定した ⑥事故から10日後の神経学的検査で異常のない48歳主婦の不全頸髄損傷を否認し自賠責同様14級頸部痛を認定した ⑦バスの座席に座っていた主婦が急ブレーキの際のエンストで頭部を窓ガラスに打ち付けたことによる11級6号左難聴を否認し、12級13号回転性めまいを認定した ⑧67歳女子が搭乗するYバスにW乗用車が衝突した衝撃は相当に小さく、体勢を崩した乗客が確認できない等から外傷性頸部症候群を否認し請求を棄却した ⑨歩行中に被告バスに衝突され、外傷性くも膜下出血等から2級1号認定を受け約3年8ヶ月後に肺炎死した84歳男子の本件事故と死亡との因果関係を否認した ⑩交差点通過後に急ブレーキを踏み被告普通貨物車に追突された44歳男子に3割の過失を認定した ⑪Yガソリンスタンドで給油後車道に進出する際に排水溝で転倒したX自動二輪車には一時停止義務があるとしてY会社に安全配慮義務違反はないと請求を棄却した ⑫自動車整備工場内からの預かり保管中車両の盗難及び損傷事故の発生は合理的な疑いを容れる余地がある等から保険金請求を棄却した ⑬殺虫剤を助燃剤とした放火であると推認し、X以外の者がわずかな間に建物内に侵入し放火後に雨戸等を閉めて逃走は考え難いと共済金請求を棄却した

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