十三歳にして剣術に優れ、研ぎ仕事の腕も上げた駿太郎。父・小籐次の願いを受けてアサリ河岸の桃井道場に入門し、年少組で稽古に励む。一方、肥前タイ捨流の修行者に勝負を挑まれた小籐次は、来島水軍流の一手を鋭く繰り出し堀に沈めてみせる。ついに完成した、おりょうの「鼠草紙」を披露するため招かれた江戸城の花見では、今度は大奥上臈との酒合戦に引っ張り出される小籐次。大酒に酔った小籐次を待ち受けていた者とは―ー〈累計800万部の大人気シリーズ〉 書き下ろし新作 第16弾!